上田市,シュタイナー保育,こどもの園
上田市,シュタイナー保育,こどもの園
〒386-0407
長野県上田市長瀬2600-3
電話0268-43-3253
大屋駅より車で5分

こどもの園
上田市,シュタイナー保育,こどもの園

「自由への教育とは?」

2016/08/07

こどもの園のご父兄・スタッフの皆様

 残者お見舞い申し上げます。今年は、予想どおり暑い!ですね。

 今年度、草刈りご苦労さまでした。せっかくのお休みのところ、本当にありがとうございました。見た目は、小さな「タイヤの公園」ですが、かえる・おんぶバッタがたくさんいて、子ども達も一緒に遊んで楽しく過ごしております。タイヤのないタイプの幼児用自転車もぶんぶん乗れる公園です。おかげで、補助輪はずれるのが早いこども達です。


 ある年、自治会が公園に農薬を散布しました。すると、たくさんいたカエル・バッタが1匹も見つからなくなってしまったんです。そうして、その直後、2人のお母さんが続けて流産しました。原因は、証明できません。でも、農薬の可能性も否定できません。こんな悲しいことが、2度とおこらないように、私は、自治会に申し入れました。

「自治会の撒いた農薬は、乳がんの危険があることが証明されている。農薬を吸い込むことで、流産も増え、こどもの発達障害・ガン・アレルギーも引き起こされる。」とデーターを集め、説明したのです。

「公園の草刈りはうちの園でするので、こども達の遊ぶ公園に危険な農薬を撒かないでほしい。」

 そんなわけで、夏になると皆さんにご足労お願いして公園の草刈りをしているというわけです。


  ありがとうございます。

「自由への教育」


 草刈り後、佐久市の近代美術館で、葉祥明展をやっているとのことで、行ってきました。様々な絵本を書いているので、ご存じの方も多いと思います。幸いなことに、私が美術館に着くと、なんと、その葉祥明さんが、お話会にくるというではありませんか!

初めて葉祥明さんの絵ハガキを見たのが、16歳の時。その絵葉書を見つけた時のことを、場所・時間まで、まだはっきりと覚えています。そのくらい、私にとっては、センセイショナルな出来事でした。なんてきれいな絵なんだろうと、そのころから大フアンでしたから、もうドキドキ。どんな方なんだろう??男?女?とワクワクしていると、素敵な飾らないタイプのおじいさんが現れました。今まで必死に生きてきた証の眼光を携えて。一生懸命生きている人は、目が違います。すばらしい目の輝きと、穏やかな中にも、力強いお話しの1時間でした。本当に、思いがけなく、素晴らしい時を過ごすことができました。

 こども達に伝えたいメッセージを載せて絵本を描いている葉さん。またしても、子どもに対する教育観が、同じだったものですから、ここにお伝えしたいと思い、書き綴っていきます。

 この世には真実・真理があります。シュタイナー教育だから・・・何々教だからではなく、全世界共通事項なのです。この真実・真理に従って、もしすべての子どもが教育を受けることができれば、幸せなこどもは、間違いなく増えるでしょう。大人の感性が、真理を捉えることができないほど、ゆがんでしまったから、犯罪・戦争は起こるのです。真理からはずれて、人間の社会は健全に機能できないんです。戦争・犯罪は、社会が健全に機能していない証拠。「教育に携わる人は、その真理を学ぶことが必要。」これが、シュタイナーの目指した教育でした。

 一人一人の個性をつぶさない、既成のレールに子どもを乗せない、一人一人の自由を表現できる社会。これが、幸せに繋がります。すべての子どもは、自分だけのすばらしい個性を持って生まれてきました。この個性を表現できる自由を与えること、それが本来の教育なのです。

 自由とは、子どもが自分で考えて、自分で行動することです。なんてワクワクする楽しい時間でしょう。楽しいから、こどもは、生きていけるのです。自分が、自分の先生になって、生きていくのです。他人と比べることではなく、自分の人生は、自分がワクワクして、自由に作っていく。そのためには、勉強しなくてはなりません。自分の唯一の先生は自分ですから。

 自分自身の先生になることを知ることができたら、その教育は成功でしょう。ただの知識を教えてくれる先生は、たくさんいるでしょう。でも、人生を教えてくれる先生は、いるでしょうか?いません。自分で、人生を作っていくのです。自分の前にレールをひくのは、自分です。自由を教えてもらえなかったから、自分のやりたいこともわからず、自分も見つけられず、それが、不登校・ひきこもり・薬物中毒・様々な犯罪につながっていくのです。

自由をしらないから、人生楽しくない・パソコンのゲームにはまるしかない・やる気もない・自分を信じる自尊心もない、今こんなこども達が量産されています。葉さんも、このことを、心配されていました。

 自由をしらず、自尊心が低い人には、この教育はできません。まず、教師・大人がこのことを学び、子ども達に自由への教育を施すことが大切です。


自尊心を育てなければ、自分を愛せず・他人も愛せません。不安なので、依存心が強くなり、自立できません。

 一人一人の個性的な自由を獲得して、初めて社会のために役立つ仕事ができるのだと葉さんは、言っていました。また、「自然の中で自分のやりたいことを見出せるのはこどもの時だけだ。幼少期は大切だ。」

「母親の愛は、素晴らしい。仕事ができる、頭がいいなんてなにも望まない。ただ元気であればいいという母の無償の愛ほど尊いものはない。だから、母親を泣かせることをしてはいけない。」

「自分を信じ、前に進めば、必ず奇跡は起こる。宇宙を味方につけられるから。」


 本当に、前を向いて、自分に厳しく全力で生きてきた方の言葉だと、感動しました。

みなさんも、1度ぜひ、葉祥明さんの絵を見てみてください。きっとなにか感じるはずです。


 こどもの園では、これからも、子ども達の自由獲得のための教育を実践していきます。

どうぞよろしくお願い致します。





                 2016年8月7日

                こどもの園園長 田口みさお